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振袖の華やかさを引き立てる作法とエチケットを徹底解説!


「振袖の作法やエチケットがわからない・・・」
はたちのつどい(成人式)前に、そのような不安を持たれている方はいらっしゃいませんか。
振袖をお召しになった際の作法を知っていると、優雅な振袖をさらに格上げする方法があります。
このコラムでは、自信を持って振袖をお召しになるための立ち居振る舞いをわかりやすく解説します。
椅子に座るとき、車の乗り降り、トイレに行くときなど、エレガントな振袖姿になるための参考にしていただければ嬉しいです。

 

1.立ち姿

立ち姿で意識していただきたいことは、第一に姿勢です。
頭の上から糸で引っ張られているかのように想像して、背中から頭をすっと伸ばしてください。
胸を張ると、振袖の柄も見栄え良く映ります。
足は揃えるのではなく、どちらかの足のつま先を半歩ほど後ろに引くとすっきりとしたシルエットになるのでお勧めです。

写真撮影の際は、カメラの位置に対して体を斜めにしてください。
肘を90度に曲げ、おへその前あたりで手の甲を見せるように両手を重ねます。
手はぎゅっと握らずに、指先を伸ばしてふんわりと重ねると上品です。
斜めになった体のカメラ側の袖が自然に正面に流れ、華やかな柄行が引き立ちます。

 

2.歩き方

「振袖って歩きにくそう・・・」
そのようなイメージを持たれている方も多いかと思いますが、慣れてしまえば思っている以上に快適に歩けます。

振袖の裾はつぼまっているので、歩幅を大きくできません。裾を無理に広げようとせず、小さな歩幅で歩くことが大切です。
その時に、内股で歩くように意識してください。足のつま先を、もう片方の足にかぶせるような感覚で歩くとはんなりとしたお姿になります。

体の中心に一本筋が通っているように想像していただくと、軸がぶれません。
頭をなるべく上下させないようにして、こなれ感のある所作を目指してくださいね。

 

3.椅子に座るとき

椅子に座るときは、背もたれに背中を付けないように気を付けてください。
せっかくのきらびやかな帯結びが、つぶれてしまう可能性があります。
慣れない振袖姿にお疲れになって、背もたれに寄りかかりたい気持ちは分かりますが、オシャレは我慢です。
お手持ちのバッグを背中と背もたれの間に置くと、少し楽になるので試してみてください。
深く腰かけず背筋をピンっと伸ばすと、座っていても存在感のある振袖姿になりますよ。

椅子に座ると、床や地面に擦れて袖が汚れてしまうかもしれません。
座る前に腕を軽く曲げて袖が床につかないように注意し、座った後は畳んで足にかけておくと生地が傷まずにすみます。

また、座ると背中側のおはしょりと帯のたれが上にめくれてしまうことがあります。
おはしょり・・・帯の下に見える振袖の折りこみ部分
帯のたれ・・・帯の背中側、飾り結びの下にある部分
立ち上がったときに、さりげなく手を腰に回してチェックしてください。

 

4.階段の上り下り

「振袖の時って、階段は上れるの?」
もちろん、振袖をお召しになっていても階段は問題なく上り下りできます。
初めての方には少し難易度が高く感じてしまうかもしれませんが、コツを覚えれば簡単ですので心配ご無用です。

手順は3つです。
①袖を持つ。
②裾を手で少しあげる。
③階段に対して体を斜めにして上り下り。

特に上るときは、袖の下が階段について汚れてしまうリスクがあります。
まず、左右の袖をまとめて手に持つか、腕にかけてしまうと動きやすいのでお勧めです。
次に裾の準備です。
そのまま階段を上ろうとすると、足が開きづらく上りにくいと思います。
右手で、裾の一番上の一枚をもものあたりで少しだけ引き上げてみてください。若干足が開きやすくなったことを感じていただけるはずです。
その状態で、階段に対して足のつま先を斜めにすると、バタバタせず静かな所作で上れます。
下りるときも、同様の手順で試してみてください。

注意点は、裾を引き上げすぎると、素足が見えてしまうことです。
足元を見て、ゆっくり慎重に上り下りしてください。

 

5.手をあげるとき

振袖で電車のつりかわを持つときは、注意していただきたいポイントのひとつです。
洋服と同じ感覚でいると、手をあげた際に袖口がめくれて腕がにょきっと出てしまいます。
せっかくのあでやかなお姿なのに、エチケット的に好ましくありません。
つりかわではなく手すりを持つようにして、なるべく手をあげる動作を避ける方がベターです。
とはいえ、スマホを見る・ペットボトルを飲むなど、どうしても手をあげなければいけないことがあると思います。
その場合は、袖口をもう片方の手で軽くおさえるようにすれば、袖がめくれません。

少し離れた場所にあるものを取りたい場合も、手を伸ばすと腕が見えてしまいます。
できるだけ手を伸ばさなくてすむように近くまで寄るなど、大人っぽい動きを心がけてください。

 

6.下に置いてあるものを取るとき

物を落としてしまったとき、普段着でしたら膝を折らずに腰を折って拾う方もいらっしゃるかもしれません。
その作法は、振袖をお召しになっているときはNGです。

まず、地面に袖を擦らないように、左手で両方の袖をまとめて持ちます。
次に、右足のもものあたりに右手を添えて、裾の一番上の一枚を少しだけ引き上げてください。
足が動きやすくなった状態で膝をおり、裾をおさえていた右手で下に置いてあるものを取ります。

 

7.トイレに行くとき

「振袖で、トイレに行きたくなったら我慢しなきゃいけないのかな?」
いえいえ、振袖だからといってトイレを我慢する必要はありません。
ただし、普段と同じ感覚でいると、振袖が着崩れる原因になります。

お手洗いに入ってからの、スムーズな所作は以下の通りです。
①両袖を重ねて、端を帯の上側に入れ込む。
②左手で振袖の裾の一番上の一枚を、右手でその下の一枚をめくる。
③裾の前がはだけ、長襦袢の裾が見えた状態になる。
④長襦袢も、一枚ずつめくる。
⑤振袖と長襦袢の裾をまとめて、腰の上までめくり、帯の上側に入れ込む。
⑥肌襦袢も一枚ずつめくり、帯の上側に入れ込む。

振袖をおろすときは、帯に入れ込んだ肌襦袢から順に一枚ずつおろしていただければ、元通りになります。
おへそまで隠すタイプの下着はおろしにくいので、ローライズの下着をお選びください。

椅子から立ち上がったときと同様に、お手洗いから出たあと、おはしょりと帯のたれがひっくり返っているかもしれません。
手を腰の後ろ側に回し、確認されることをお勧めします。

また、振袖は水に濡れるとシミになりやすい、正絹という生地からできていることが多いです。
水道で袖や袖口を濡らすことがないように注意してください。
ハンカチはあらかじめバックから取り出して、帯の上側に挟みこんでおくと慌てなくてすみます。

 

8.車の乗り降り

はたちのつどい(成人式)の会場まで、タクシーや自家用車で向かう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
車に乗る際、洋服と同じように頭から入ると、足を大きく開けなければならないため着崩れの原因になってしまいます。
車のドアを開けたら、お尻から座席に腰かけてください。
しっかりと座った後に、足を回転させるように車の中に入れると、静かな所作になります。

降りる際は、座席のなるべく前の方にお尻を移動させ、回転して両足を車の外に出してください。
足をしっかりと地面に着地させたら、お尻を浮かせて車から降ります。

手すりや前の座席などを手でつかんでいると、移動しやすいです。
椅子に座るときと同様に、背もたれにはもたれかからず、背筋を伸ばすようにしていただくと帯結びをつぶさずにキープできます。
ただし、シートベルトを締めなければならないので、無理な体勢で体調が悪くならないようにお気を付けください。

 

9.室内に入るとき

はたちのつどい(成人式)の当日は、ご親戚のおうちへご挨拶に行く場合や、お祝いのお食事会をされる場合もあるかと思います。

ショールを付けている方は、屋内に入る前に脱いでおくことがエチケットです。
洋服の際に、外でコートを脱ぐことと同様とお考えください。

玄関に入る前に、草履の鼻緒から足をずらしておくと、スムーズに草履を脱げます。
体を正面に向けたまま草履を脱いで玄関に上がり、体の向きを変えて膝をつき、草履の向きを反対に直します。
お相手にお尻を向けることのないよう、注意が必要です。
お食事をする際には、袖でグラスや食器を倒さないようにお気を付けください。

 

10.まとめ

・背筋を伸ばして胸を張り、どちらかの足を半歩後ろにずらすと美しい立ち姿になる。
・写真撮影時には、カメラに対して体を斜めにし、手はおへそのあたりでふんわりと重ねると、袖の柄裄が引き立つ。
・振袖の際には、歩幅を狭く、内股を意識して歩く。
・椅子に座るときは、背もたれにもたれかからず背筋を伸ばし、袖を床に擦らないように畳んで足の上に置く。
・袖を持って裾を少しあげ、階段に対して斜めになるように上り下りすると動きやすい。
・手をあげるときは、袖口をもう片方の手で軽くおさえるようにすれば、袖がめくれないので上品。
・袖をまとめて片手で持ち、裾を少しあげてから膝を折って、下に置いてあるものを取る。
・トイレに行くときは、両袖の端と一枚ずつめくった振袖・長襦袢・肌襦袢の裾をまとめて、帯の上側に入れ込む。
・手を洗うときに、袖を濡らさないように注意する。
・車に乗るときは、お尻を座席に腰かけてから、両足を回転させていれる。降車時は、両足を下ろしてから体を出す。
・室内に入る前に、ショールは脱いでおく。お相手に対し体を正面にした状態で草履を脱ぎ、体の向きを変え膝をついて草履の向きを直す。

振袖をお召しになったあなたの華やかさをより引き立てる、作法とエチケットを解説しました。
美しい所作で、あなたの魅力を存分に発揮してくださいね。
 

まるやま・京彩グループ

まるやま・京彩グループは東京都、神奈川県を中心に、全国に店舗を持ち、幅広い呉服の知識を持ったスタッフが在籍し、毎年地域の皆様にご支持をいただいております。

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