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振袖に長襦袢は必要?役割と選び方を知っておこう

振袖は帯さえあれば着られるものではありません。その下には補正用のタオルや複数の下着が必要です。はたちのつどいで振袖を美しく着こなすには、その下に着る小物についても知っておかなくてはなりません。

本記事は、そんな下着の一種である長襦袢の役割と選び方について解説します。着る前と着た後に注意すべきポイントも取り上げているので、参考にして下さい。

長襦袢とは

長襦袢とは着物用の下着です。振袖をはじめとした着物を、汗や皮脂による汚れから守るために着用します。衿には半衿と呼ばれる衿汚れを防ぎつつコーディネートするアイテムを縫い付けます。

長襦袢は着物を汚れから防ぐだけでなく、着物をよりきれいに見せる効果もあります。振袖の度台のような役割を果たすアイテムです。

インナーと肌襦袢があれば長襦袢はいらない?

長襦袢と同じく「襦袢」と呼ばれるものに、肌襦袢があります。また、最近は着物用ブラジャーやヒートテックの肌着などを着ることもあります。これらを着用することを考えると「長襦袢って必要なの?」と思ってしまう方もいるかもしれません。

しかし、これらのインナーや肌着では、振袖の衿汚れは防げません。また、着崩れしやすくなります。振袖をよりきれいに着こなし、汚れから守るためにも、前撮りやはたちのつどいで振袖を着る際は、必ず長襦袢を着用しましょう。

長襦袢の選び方

振袖をきれいに切るためには欠かせないアイテムである長襦袢は、振袖や自分の体にあった物を選ぶ必要があります。長襦袢の選び方を解説するので、参考にしてください。

長襦袢の正しいサイズの測り方

長襦袢は着物とは違いおはしょりがないため、以下の基準で選んでいきます。

  • 身丈:身長の約8割程の長さ
  • 倖(肩幅):振袖と同じ寸法
  • 袖幅・袖丈・袖付:着物より-0.756cm
  • 前幅:約3.5cm前後プラス
  • 後幅:約1.5cm前後プラス

身幅は前と後ろでサイズが異なるため、購入の際は注意しましょう。また、既製品の場合、洋服と同じサイズで表記されています。その場合、以下のサイズが平均となるので、合わせながら選びましょう。

  • S:140~150cm
  • M:155~160cm
  • L:160~165cm

事前に自分や振袖のサイズを確認しておくと、迷わず購入できます。

振袖用の長襦袢を選ぶ際のポイント

長襦袢にはさまざまな種類があり、基本的にドレスコードに合わせて選びます。

  • フォーマル:白
  • セミフォーマル:淡い色やぼかし
  • 普段使い:色物や柄物

振袖の下に着用する場合は着物に合わせて選べますが、振袖は袖が長いため、軽い素材のものを選んでしまうと袖から飛び出てしまう恐れがあります。そのような事態を防ぐためにも、できるだけ良質な素材のものを選びましょう。

また、選ぶ際は振袖の色や柄と調和させることも大切です。振袖の振りから長襦袢が見えた時、きちんと振袖を引き立てるかを意識しながら合わせるのがポイントです。

長襦袢を用意する際の注意点

長襦袢を用意する際は、以下の注意点を意識しながら選びましょう。

必ずサイズが合っているものを選ぶ

長襦袢と振袖のサイズが合っていないと、袖から飛び出るなどのみっともない状態になる恐れがあります。振袖と長襦袢をセットで用意する場合は問題ありませんが、持っている振袖に合わせる場合などには注意が必要です。必ずサイズが合っているものを選びましょう。

古い長襦袢は着る前にシミや半衿汚れの有無を確認する

古い長襦袢を着用する際は、シミが付いていないか確認しましょう。汗ジミなどがついたものを着用してしまうと、動いた時に汚れが見えてしまうこともあります。半衿の黄ばみも同様です。

古い襦袢や半衿を使う場合は、呉服店や専門のクリーニングに持ち込み、状態を確認射s手もらいましょう。必要に応じて、染み抜きや半衿の付け替えを依頼してください。作業には日数がかかるため、できるだけ早めに依頼しましょう。

収納の前に必ず洗濯して

長襦袢の汗ジミや半衿の黄ばみを防ぐには、振袖を脱いだらすぐ洗濯して汚れを取ることが大切です。洗濯機で洗える素材なら、脱いだらすぐ洗ってしまいましょう。絹などの洗うのが難しい素材は、手洗いするか振袖と一緒にクリーニングにお願いしてください。

自宅で洗った場合は、半渇きまたは濡れた状態でアイロンをかけます。その後陰干しして完全に乾いたら以下の手順で畳んでしまいましょう。

  1. 1.長襦袢を床において向かって左に袖・右に裾が来るように広げる
  2. 2.両脇の縫い目に沿って胴の部分をまっすぐにたたみつつ、右衿が下・左衿が上になるように重ねる
  3. 3.長襦袢の中央に合わせるようにて前半分を畳み、シワを伸ばしてから袖を手前に半分ほど折り返す
  4. 4.続けておく半分を長襦袢の中心に合わせるように畳んで2と同じく袖を折り返したら、裾を持ち上げ半分に折りたたむ
  5. 5.最後にたとう紙に包んでからしまう

なお、たとう紙に包んで保管しても何年も閉まったまま放置してしまうと、虫が湧く恐れがあります。最低でも年に2回は虫干ししましょう。

まとめ

着物の下着とも言える長襦袢は、振袖をよりきれいに着こなすには欠かせないアイテムです。振袖に合わせてコーディネートしましょう。また、着る前の確認や着た後のお手入れも欠かさないようにしてください。

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