「振袖に合う帯・帯締め・帯揚げの選び方が分からない…」
と、お悩みではありませんか?
帯・帯締め・帯揚げは、振袖コーディネートの要です。
オシャレにスタイリングしたいと思われていても、選ぶポイントが分からない方もたくさんおられます。
このコラムは、振袖に合う帯・帯締め・帯揚げを選ぶポイントの解説です。
合わせて、それぞれの結び方も紹介いたしますので、チェックしてください。
目次
1.帯の選び方
①悩んだら金色の帯で
帯は、振袖の印象を決める肝です。
体の真ん中に位置して、ある意味振袖と同等に目立ちます。
着物に詳しい方は、振袖よりむしろ帯に注目される方も多いほどです。
振袖と帯が組み合わさることにより、相乗効果が生まれます。
豪華にしたい方はよりきらびやかに、可愛くスタイリングしたい方はより可憐に演出できるのが、帯の役割です。
もし、振袖に何色の帯を合わせたらよいか迷ってしまったら、金色でしたら外しません。
ほどんどの振袖に合う帯の色です。
どの振袖にもなじみ、おめでたい雰囲気になります。
②トレンドは白や銀の帯
近年のトレンドは、白や銀など帯を振袖の色になじませるコーディネートです。
全体的にキュートな雰囲気になります。
柄に金糸・銀糸が使われていると、ほどよく華やかで控えめ過ぎないスタイルになるのでおすすめです。
ぼやけた印象にならないか心配な方は、柄に黒が使われているとアクセントになってくれます。
白地の帯に光に当たると柄が浮き出てくるような銀の刺繍が施された帯は、技ありです。
さりげなくも、周りのご友人に差をつける振袖コーディネートをめざしてみませんか?
③コーディネートを引き締めたい時は黒の帯
甘めの振袖を引き締めたい方は、黒の入っている帯はいかがでしょうか。
黒色の帯は合わせやすく、どんな振袖にも相性が良いです。
その反面、雰囲気を出しやすく一味違ったコーディネートにも一役買います。
柔らかい色合いの振袖に、黒の帯を合わせると全体を引き締めてくれるのでピッタリです。
甘すぎない、絶妙な振袖スタイルになります。
黒地に、振袖で使われている色が柄に入っている帯ですと、統一感もでやすいのでお試しください。
2.帯締めの選び方
①帯と反対色で差し色に
帯に多く使われている色と反対色の帯締めは、コーディネートにスパイスを効かせてくれます。
帯の真ん中で、振袖スタイル全体を締める役割です。
金色の帯でしたら、白系の帯締めはいかがでしょうか。
きらびやかな帯に、上品さをプラスしてくれます。
白系の帯でしたら、黄色や緑などビビッドな色がおすすめです。
帯全体のイメージを崩すことなく、地味になりすぎないようにコントロールしてくれます。
「え?この色を合わせてもいいの?」
と、思ってしまうような色でも、意外とコーディネートを格上げしてくれるから、帯締めって本当に不思議です。
ぜひ、色々な組み合わせを楽しんでみてください。
②振袖の柄に使われている色の帯締め
「コーディネートを洗練された雰囲気にしたい」
と思われている方は、振袖の柄に使われている色の帯締めをお選びください。
すっきりと調和のとれた、振袖スタイルに仕上がります。
この手法は古くから使われている、振袖コーディネートの基本です。
帯締めをどれにしようかと考え込んでしまったときは、基本に立ち返ってみてください。
きっと、あなたの振袖コーディネートが、バランス良く仕上がること間違いなしです。
③飾り付きの帯締めで今っぽく
帯締めの流行は、飾り付きのアイテムです。
パールや花など装飾の付いた帯締めは、はたちのつどい(成人式)だからこそ似合います。
愛らしく若々しさも感じさせてくれます。
パールの付いた帯締めは、品がよくやりすぎ感がありません。
花飾りも、帯締めをちょこんと飾り健気ながら存在感があります。
帯締め自体に飾りをつけず、帯留めを使用する方法もおすすめです。
帯留めとは、帯締めに通すブローチのような飾りのことをさします。
飾り付きの帯締めはいくつかの装飾が連なっている場合が多いですが、帯留めは基本的にひとつだけです。
ごてごてしすぎないので、抜け感のあるデザインでもしっくり決まります。
はたちのつどい(成人式)の帯締めに使えるサイズの帯留めは数が少ないので、手作りされている方もいるようです。
意外と簡単に出来るので、興味のある方は調べてみてください。
3.帯揚げの選び方
①なじませカラーの帯揚げでワントーンコーデ
帯揚げの役割は、振袖が着崩れないようにするために大切です。
しかし、機能面だけでなく、デザイン的にも帯を飾る名アシスト役としていい働きを見せてくれます。
最新スタイルは、帯や振袖となじむ帯揚げの色を選ぶことです。
振袖の地が白系の場合、クリーム色の帯揚げにすると、ガーリーな雰囲気になります。
さらに帯が銀系だと、トレンドのワントーンコーデです。
振袖が青系の場合は、水色の帯揚げで、さわやかなスタイルはいかがでしょうか。
ピンクの振袖でしたら、ごく薄い紫色の帯揚げに白地の帯を組み合わせると、フェミニンな魅力満載です。
振袖と帯をつなげるように、帯揚げを選んでみてください。
②帯締めと同系色でスタイリッシュに
帯揚げを帯締めと同系色で揃えると、スタイリッシュな振袖コーデです。
色をたくさん使いたい方は、振袖や帯にカラフルなデザインをご希望だと思います。
その場合、帯揚げと帯締めを同系色にしてみてください。
パッと見た感じが整い、振袖と帯を引き立ててくれます。
特に、帯が白や銀系の淡い色合いの場合には、濃い色で同系色の帯揚げと帯締めがピッタリです。
額縁のように帯を彩り、印象的なコーディネートを実現します。
③素材でワンランクアップ
帯揚げは、様々な素材があります。
総絞りの帯揚げは、ボリュームが出るので帯揚げを目立たせたいときは有効です。
中でも貝絞りは、立体的なシボで帯を飾り、はたちのお嬢さまらしい若々しさを際立たせてくれます。
縮緬素材の帯揚げは、品がよく様々な帯や振袖と合わせやすいです。
近年、ベロア素材の帯揚げの人気が高まっています。
ベロア特有の光沢感で、個性的なスタイルになっておすすめです。
素材の持つあたたかみも、季節感とマッチします。
4.帯の結び方
帯は、色や柄だけでなく、結び方にもこだわってください。
帯の結び方は、後ろ姿の重要な要素です。
近年は、帯の結び方も多種多様で、そのキラキラ感は見事としかいい様がありません。
帯結びは、基本的に着付け師さんのお任せになります。
もしご希望の結び方があれば、画像を保存しておいていただけると、全く同じではなくても似た雰囲気の結び方にしてもらえるはずです。
近年のトレンドは、文庫結びをアレンジした結び方です。
文庫結びは、タレ先で羽根を作りリボンのようにたらす結び方で、振袖には羽根をいくつも重ねて立体感を出します。
巾着結びも、文庫結びから生まれました。
伝統的な美しさに、ふっくらとした丸みを添えた結び方です。
ガーリーなイメージがご希望の方にピッタリはまります。
二重太鼓結びをアレンジしたふくら雀結びは、丸いフォルムがキュートで、なおかつ安定しているので移動や椅子に座っても崩れにくいです。
自分らしさを表現したい方は、花結びはいかがでしょうか。
羽根部分を使って、花びらを表現します。
花びらを丸く重ねて作る、薔薇結びも素敵です。
後ろ姿にも見とれてしまう、振袖スタイルを目指してください。
5.帯締めの結び方
帯締めは、結び方をアレンジすると記念の日にふさわしいです。
帯締めの房を使ってハートをかたどるハート結びは、可憐なコーディネートになります。
わっかを作ってクローバー結びにすると、何だか縁起がよさそうですね。
藤結びは、結び目が目立ち品よくまとまります。
基本の結び方にアレンジを加えて、今しかできない振袖姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。
6.帯揚げの結び方
帯揚げは、振袖ならではのフレッシュさあふれる結び方がおすすめです。
基本の結び方は、本結びと呼ばれます。
中央に結び目がでる、クラシックなスタイルです。
振袖に本結びをする場合には、帯から出る部分を多くしてボリュームをだしてください。
振袖とのバランスが良くなります。
帯の上部が隠れるように水平に覆う一文字結びは、帯揚げが目立つ結び方です。
総絞りの帯揚げに相性の良い結び方なので、トライしてください。
カモメが飛んでいる様子に似ていることから名付けられた、カモメ結びもはたちならではの結び方です。
左右にふくらんだ帯揚げが、オシャレさを演出します。
帯揚げでリボンを作るリボン結びは、チャーミングです。
柔らかい雰囲気の振袖コーデにまとめたい方は、要チェックです。
帯揚げで花を作る花結びは、はたちのつどい(成人式)だからこそ似合うアレンジです。
花結びにするととびきりの主役感がでます。
まとめ
帯の選び方
・悩んでしまった時は、金色の帯を合わせると外さない
・トレンドは白や銀の帯で、着物の色となじませる
・コーディネートを引き締めたい時は黒の帯をスタイリング
帯締めの選び方
・帯と反対色でコーディネートにスパイスを与える
・振袖の柄に使われている色の帯締めで、すっきりとまとまる
・飾り付きの帯締めで今っぽさをアピール
帯揚げの選び方
・なじませカラーの帯揚げで、旬のワントーンコーデになる
・帯締めと同系色でスタイリッシュに仕上げる
・総絞りやベロアの素材感でワンランクアップ
・帯の結び方は、基本の二重太鼓結びや文庫結びをアレンジしてより華やかに
・帯締めは、ハート結びやクローバー結びでおめでたい雰囲気をプラス
・帯揚げを目立たせるような結び方で、はたちのつどい(成人式)でしか出来ないスタイルを楽しむ
振袖に合う、帯・帯締め・帯揚げを選ぶポイントを解説いたしました。
結び方も参考にしていただき、帯周りのコーディネートに役立ててください。