振袖レンタルには、どのようなメリットとデメリットがあるかご存じでしょうか。
人生の門出の一日、振袖選びは慎重に進めたいですよね。
このコラムでは、振袖レンタルをお考えの方に向けて、メリットとデメリットを解説いたします。
あわせて、購入時のメリット・デメリットと、振袖をレンタルする際の注意点も紹介いたします。
メリットとデメリットを考慮に入れて、あなたの理想通りの振袖を見つけてください。
目次
振袖レンタルのメリット
毎年選ばれる方が一番多いのは、振袖レンタルです。
そこには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
費用が安い
はたちのつどい(成人式)にかかる費用が安くすみます。
レンタルする振袖やプランによって料金は変わりますが、平均して20~25万円です。
そこには、小物、当日のヘアメイク・着付け、前撮りもセットとなって含まれていることがあります。
ママ振袖を選ばれる方よりは高くなってしまいますが、新品を購入する場合よりお得です。
振袖をお召しになる機会が少ないのであれば、レンタル振袖が一番コストパフォーマンスがよいと言えます。
振袖のお手入れをしなくてよい
細購入した振袖は、お手入れが必要です。
はたちのつどい(成人式)から帰ってきて振袖を脱いだら、着物用のハンガーにかけて風通しをしなければなりません。
そして、汚れがついてないか入念にチェックします。
すぐに振袖をお召しになる機会がない、もしくは汚れを発見した場合は、専門のクリーニングに出した方がベターです。
クリーニングは平均して1万円程度かかります。
期間も1か月ほど見ておいた方が良いです。
購入した場合、このようなお手入れをしないと、振袖の劣化が早くなってしまいます。
その点レンタル振袖は、はたちのつどい(成人式)が終了したら、軽く整えて畳んでもらい、各店舗に返却するだけです。
クリーニングを手配する必要はありません。
手間がかからず、嬉しいサービスです。
保管に場所を取られない
振袖の保管には、スペースが必要です。
振袖は、折ってしまうと変な場所にシワが付いてしまう可能性があります。
ハンガーに吊るして収納すると型崩れする危険もあるので、平らにして保管する必要があります。
マンション住まいの方が多い現代では、振袖の収納場所に困ってしまうかもしれません。
その点レンタル振袖は、レンタルしている期間だけ収納場所を作ればよいので
気軽に利用できます。
トレンドの振袖が着られる
振袖レンタル店には、流行の色や柄の振袖が数多く並んでいます。
常に振袖の最新の流れを見ることができますし、周りのご友人とくらべて派手にも地味にもなりません。
はたちのつどい(成人式)以外にも、振袖はお召しになる機会があります。
卒業式、結婚式のゲスト、ご自身の結納、お正月などです。
その際、購入した振袖ではなくレンタル振袖を準備すると、その時に応じた最新の振袖をお召しになれます。
前回とは違った色や柄の振袖をお選びになって、振袖ファッションを楽しめることがメリットです。
ヘアメイク・着付けを別で予約する必要がない
振袖レンタルを契約すると、当日のヘアメイク・着付けがセットプランに含まれていることが多いです。
ご自分で着付師さんや・美容師さんを予約するのは、手間がかかります。
理想通りの振袖姿になるためには、腕の良い着付け師さんや美容師さんを探すことが必須です。
また、はたちのつどい(成人式)当日は予約が立て込むので、早めに予約する必要があります。
レンタル振袖店と提携されている着付け師さん・美容師さんは、経験豊富です。安心してお任せできます。
同様に前撮りもセットに含まれていることもあります。
セットプランにすべて組み込んでもらえると、別で予約しなくてよいので嬉しいですね。
振袖レンタルのデメリット
メリット尽くしに思える振袖レンタルですが、デメリットもあります。
デメリットも理解して、振袖選びの参考にしてください。
複数回お召しになると購入したほうがお得
費用が抑えられることが魅力のレンタル振袖ですが、長い目で見るとそうとも限りません。
それは、振袖を複数回お召しになるケースです。
何度も振袖をお召しになれば、毎回振袖をレンタルするより購入されたほうがかかるお金は少なくてすみます。
自分のものにはならない
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、自分のものではないということがレンタル振袖のデメリットです。
ご自分の晴れ舞台を飾った振袖は、式典が終わったら基本的にすぐに返却しなければなりません。
愛着のある振袖が手元になくなってしまうことは、想像していたより寂しい気持ちになります。
お好みの振袖がレンタルできないこともある
振袖レンタルは早いもの勝ちです。
人気のデザインや新作は、予約がすぐに埋まっていきます。
ご希望の振袖があっても、店舗に訪れた時にはすでに予約出来ない事態になっていることもあるのです。
在庫数が多い店舗を選べば、似たデザインのものを紹介してもらえるので、その中から納得できるものを探すことになります。
想像以上の出費になる場合もある
振袖レンタルといっても料金は変動します。
インターネットのレンタル店は価格が安いですし、一点ものの振袖ですと価格は高いです。
ネットのレンタル店の価格を想像していると、実際に訪れる店舗型の振袖レンタル店の価格が高いと感じるかもしれません。
インターネットのレンタル店は、生地が正絹ではなくポリエステルを使っていたり、試着が出来ないこともあるのでお気を付けください。
ピッタリのサイズが見つからない場合がある
すでに仕立てあがっている振袖をレンタルする場合、ご自分にピッタリのサイズが見つからない場合もあります。
高身長、低身長、腕が長い、スリム、ふくよか、といった平均的な体型より大きく異なりがあると、その個性に対応することが難しいのです。
サイズが合っていないと、野暮ったく感じますし、着崩れしやすくなってしまいます。
購入する場合のメリット・デメリット
購入する場合のメリットとデメリットも紹介いたします。
レンタル振袖と比較して、振袖選びに役立ててください。
購入のメリット
振袖を購入されることは、多くの方にとって一生に一度の経験です。
お選びになった振袖に対する思い入れは、測り知れません。
人生を共にするお召し物があるということは、思っているより気持ちの良いものです。
振袖はオーダーメイドで繕われます。
購入すると、ご自分にピッタリのサイズに出来上がるのです。
ご自分だけの特別感は、筆舌しがたいほどの満足を得られます。
マイサイズの振袖の最大の魅力は、美しい着姿です。
着心地は抜群で、体に添って馴染みます。
着崩れも起こしにくいので、動きやすいです。
振袖が手元に一着あると、妹様やご親戚の方のはたちのつどい(成人式)に利用できます。
状態が良ければ、ご自身の娘さん、さらにはお孫さんまで着用可能です。
ご自身の振袖を大切なご家族がお召しになるお姿には、心からの喜びが得られます。
購入のデメリット
購入する場合、レンタル振袖よりも費用がかかります。
平均してレンタル振袖の2倍程度ですが、振袖によっては3倍4倍になることもあるのです。
また、良い状態を保つためには、お手入れが必須となります。
年に数回は広げて風通しをしなければなりません。
その都度、しわにならないように畳んで、収納します。
収納場所も確保しなければならず、それなりのスペースが必要です。
振袖レンタルする際の注意点
振袖レンタルする際は、注意しなければいけないこともあります。
セットプランの内容
セットになっているプラン内容を確認してください。
・当日の着付・ヘアメイク
・小物類のレンタル
・前撮り撮影
などが、セットプランに含まれていることがあります。
当日の着付け・ヘアメイクがセットになっていない場合は、ご自分で探して予約しなければいけません。
小物類は、帯や帯締め・帯揚げはセットになっている場合が多いです。
しかし、肌襦袢、足袋、半衿はセットに含まれおらず、ご自分で用意しなければいけないことがあります。
汚れが付きやすいので、消耗品扱いとなるのです。
前撮りがセットになっている場合は、カット数やデータの受け渡し方法など満足できる内容なのかチェックしてください。
キャンセルについて
やむを得ない事態が発生した場合、キャンセルできるのかどうかも確認してください。
基本的にキャンセルすることは可能ですが、店舗によっては出来ない場合もあります。
キャンセル料が発生することも考えられます。
レンタル期間について
いつからいつまでレンタルできるのかどうかも注意点です。
契約したらすぐにレンタルできるのであれば、はたちのつどい(成人式)前にもお召しになれるかもしれません。
また、うっかりして返却期間を過ぎないように注意してください。
延長料金がかかってしまうケースもございます。
受け取り・返却について
受け取り方と返却方法はどのようになっているかも大切です。
直接店舗に出向かなければならないと、大荷物になる可能性があります。
雨や雪など天気が悪い場合、一人で持ち運ぶことが難しいかもしれません。
郵送可能な場合、その点安心です。
まとめ
振袖レンタルのメリット
・費用が購入に比べて安いこと
・振袖のお手入れをせずに返却できること
・振袖を保管する場所を確保しなくてもよいこと
・トレンドの振袖をお召しになれること
・セットに含まれている場合ヘアメイク・着付けを別で予約する必要がないこと
振袖レンタルのデメリット
・複数回お召しになると購入したほうがお得になること
・いくらお気に入りでも自分のものにはならないこと
・お好みの振袖がレンタルできない可能性も考えられること
・想像していたより費用がかかる場合があること
・ご自分にピッタリのサイズがない可能性もあること
振袖レンタルの注意点
・セットプランには何が含まれるのか
・キャンセルはできるのか
・レンタル期間はいつからいつまでなのか
・受け取り・返却は郵送可能かどうか
振袖レンタルのメリットとデメリットを解説しました。
メリットがたくさんのレンタル振袖ですが、デメリットや注意点を参考にして賢く振袖選びしてくださいね。