はたちのつどいの振袖姿は、着物だけでなくさまざまな和装小物により構成されています。よりきれいに、自分らしく装いたいなら、和装小物にもこだわりましょう。はたちのつどいにふさわしい振袖コーディネートをする際に役立つ、和装小物の選び方を解説します。
目次
はたちのつどいにふさわしいコーディネートを作るヒント
和装小物は振袖との組み合わせでガラッと印象が変わります。好きな色やデザインを選んだのにしっくりこない、なんてことも珍しくはありません。和装小物を選ぶ際は、振袖の柄や色を意識しながら選びましょう。コーディネートに迷ったときに役立つヒントを解説します。
伝統的ながらも小物でレトロモダンに早変わり
家で代々伝わってきた振袖や伝統的な柄のものを着こなそうとすると、小物も伝統的な物を選びがちです。しかし、はたちのつどいに着ていくには、少々地味になってしまうこともあります。
このような場合はあえて現代風な小物を合わせましょう。これにより、新鮮かつ若々しい印象を与えられます。帯などの目立つ小物はモダンな柄のものを使えば、違和感なくコーディネートできるはずです。
同じ着物でも小物でガラッと印象を変えられる
同じ振袖でも、組み合わせによってガラッと印象を変えられます。例えば伊達衿は同系色でそろえれば優しく、上品な印象になりますが、濃い色や補色を使えば華やかな印象を受けます。
最近は伊達衿に限らず、和服小物はたくさんの色や柄・素材で作られたものが販売・レンタルされています。振袖を着たときに、どんな印象を与えたいかを意識しておきましょう。基本テーマを決めておけば、たくさんの小物のなかから自分の理想に近いものを選べるようになります。
和装小物の役割と選び方
和装小物はそれぞれ役割があり、使われる場所も異なります。より振袖にあった物を選ぶためにも、和装小物ごとの役割と選び方もおさえておきましょう。
帯の選び方
帯は着物を押さえるために巻く小物です。現在は装飾としても機能しており、コーディネートにメリハリや統一性を持たせる効果もあります。
帯はベースとなる色により印象が変わるため、選ぶときはまず色に注目しましょう。成人式の振袖に合わせる場合、以下の色を使うことが多いです。
色を絞り込んだら柄にも注目しましょう。振袖の柄とあわせると統一感を生み出せます。また、鶴と亀・松と梅のように、振袖の柄と関連あるデザインのものを選ぶのもおすすめです。
ショールの選び方
ショールは防寒具としてだけでなく、振袖姿をよりゴージャスに見せる効果や、全体の雰囲気を引き締める効果も期待できます。素材は毛皮調やファーが人気です。
選ぶときは、振袖や帯の色と調和する色を選びましょう。デザインは無地などのシンプルなものから、グラデーションや柄物などの派手なものまでさまざまです。帯同様、どんな姿で魅せたいかを意識しながら選びましょう。
半衿の選び方
半衿は着物の下に着る長襦袢に縫い付けて使います。肌に直接触れないようにすることで、着物や襦袢が汚れるのを防ぐ役割を果たすものでした。現在は着物用のおしゃれアイテムのひとつとして扱われています。
白無地が基本ですが、現在の振袖の場合刺繍などが施されたゴージャスな物が人気です。着物の胸元を華やかに、または引き締める効果があります。振袖の色合いやほかの小物とのバランスをチェックしながら選ぶのがポイントです。
また、顔に最も近い小物でもあるので、顔の下に置いたときの印象で選ぶのもいいでしょう。
重衿の選び方
重衿は伊達衿とも呼ばれる小物で、着物に華やかさを与えます。半衿と着物の襟の間に見えるように付けるもので、コーディネートによってはあえてつけないこともあります。付け方は長襦袢に縫い付ける方法から専用のピンで留める方法などがあります。
半衿と同じく胸元を飾ってくれる小物です。選ぶときは半衿と振袖の色と調和するものや、差し色として活用できる物を選びましょう。ちぐはぐにならないように注意してください。
帯揚げの選び方
帯揚げは帯枕を隠して全体のバランスを整えるために使います。振袖のコーディネートのバランスや印象を変える小物です。
振袖の場合、華やかに見えるようふっくらとしたボリューム感を出せる物を選びましょう。色味は振袖や帯を引き立たせる物を選ぶのがポイントです。例えば、振袖と帯を同系色でそろえた場合、重衿などと同じ色で選ぶことで、統一感を出しつつコーディネートのアクセントにできます。
帯締めの選び方
帯締めは帯を固定して着崩れを防ぐ小物です。体の中心に来る小物のため、コーディネートのバランスを取ったり、アクセントにしたりなど、さまざまな組み合わせ方があります。
選ぶときは帯に合わせて選びましょう。柄が大きく華やかな帯なら、シンプルなものを選ぶときれいに見えます。シンプルな帯なら、華やかな色やデザインのものを選びましょう。
帯締めには飾りが付いたタイプや、紐がグラデーション・金銀の糸入りの物もあります。結び方でも印象を変えられるため、全体のバランスを見ながらコーディネートするのがポイントです。
履き物とバッグの選び方
振袖の履き物とバッグはセットになっていることが一般的ですが、ブーツと合わせるなどの個性的なコーディネートも楽しめます。必ずしも一緒ではなくてもいいと覚えておきましょう。
履き物もバッグも、まずチェックすべきは大きさです。サイズの合わない履き物は足を痛めてしまいます。バッグはスマートフォンや財布などの、当日の持ち物が入る物を選びましょう。大きすぎるとそれはそれでバランスを崩すので、ちょうどいいサイズのものを選んでください。
デザイン上は、振袖の色や柄・コーディネートのテーマと合わせます。帯などの大きめの小物と同系色でそろえるのもいいでしょう。合わせたときにちぐはぐにならないようご注意ください。
髪飾りの選び方
顔周りが寂しいと、振袖を着たときに違和感を覚えてしまいます。ヘアメイクの際は髪飾りも忘れず選びましょう。はたちのつどい用のものはつまみ細工や造花など、バリエーションも豊富です。
たくさんの色を使うよりも、振袖の色に合わせたものを選ぶときれいにまとめられます。ヘアメイクに合わせたものを選ぶようにしましょう。
また、個性的なデザインが好きな方や手先の器用な方だと、手作りする場合もあります。どうしても気に入ったものがなければ、式典の数か月前から作成に取り掛かるのもおすすめです。
まとめ
はたちのつどいにふさわしい振袖は、着物単体だけでできるわけではありません。和装小物も重要なポイントです。まずはどんな雰囲気で式に参加したいかを考えるところから始めましょう。