「はたちのつどい(成人式)には振袖?卒業式には袴?でも、違いがよくわからない…」
そういう方に向けて、この記事では振袖と袴の違いや選び方をわかりやすく解説します。TPOに合った装いを知って、大切な日の着物選びに自信を持ちましょう。
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1. 振袖とは?
振袖は、未婚女性の第一礼装とされる格式の高い着物で、袖が長く華やかです。はたちのつどい(成人式)や結婚式などの晴れの日に着用され、日本の伝統美を象徴する衣装です。
振袖の種類
振袖には3つの種類があります。
- 大振袖:最も格式が高く袖丈はおよそ114cm以上あり、主に結婚式や格式ある式典で着用されます
- 中振袖:袖丈が約100cm前後で、はたちのつどい(成人式)で最も多く選ばれる一般的な振袖です
- 小振袖:85cm前後の袖丈で、卒業式に袴と合わせて着ることが多いです
また、金駒刺繍や絞り、友禅染めなど、伝統技法が施された振袖はより格式が高く、華やかさを引き立てます。
2. 袴とは?
袴は、着物の上から履くボトムスで、スカートのような形状をしています。もともとは男性の衣装でしたが、明治時代以降、女学生の制服としても定着し、今では卒業式や式典で女性が着用するスタイルとして広く浸透しています。
袴の種類
袴にもいくつかの種類があります。
- 馬乗り袴:左右が分かれていて動きやすく、弓道などにも用いられます
- 行灯袴(あんどんばかま):裾が閉じてスカートのようになっており、卒業式に一般的なスタイルです
このほか、上下に分かれていて着付けが簡単な「二部式袴」や、鮮やかな赤系の色合いで格式の高い「緋袴(ひばかま)」もあります。
袴は卒業式や謝恩会のほか、お茶会、弓道の試合、はたちのつどい(成人式)、結婚式での参列衣装など、幅広い場面で着用されています。
3.振袖と袴の違いとは?
見た目の違い
まず、見た目の違いで最もわかりやすいのが「袖の長さ」です。振袖はその名の通り袖が長く、大振袖・中振袖・小振袖と種類によって長さが異なります。
一方、袴は袖ではなく、腰から足首にかけて覆う衣装で、上に合わせる着物の袖によって印象が変わります。
着こなしの違い
着こなしの点では、振袖は華やかな袋帯や重ね衿、刺繍半衿などを使って、上品かつ優雅にまとめるのが特徴です。
袴は、活動的な印象を重視し、草履だけでなくブーツを合わせるなど、現代風のアレンジも可能です。
着用シーンの違い
着用シーンの違いとしては、振袖ははたちのつどい(成人式)や結婚式、パーティーなど、人生の節目となる祝宴の場でよく選ばれます。
一方、袴は卒業式、謝恩会、入学式、お茶会、武道の行事など、もう少しフォーマルな式典向きの装いです。
印象の違い
印象にも違いがあります。振袖は華やかで可憐、格式高い印象を与えるのに対し、袴は凛とした清楚で知的な印象を演出できます。
4. 振袖と袴、それぞれの魅力
振袖の魅力
まず、振袖の魅力は何といってもその華やかさです。豪華な柄や色彩、美しい刺繍により、特別な日をより一層晴れやかに彩ります。
また、帯結びや小物使いで自分らしいコーディネートが楽しめるため、個性を存分に表現することもできます。日本の伝統的な染織技術や刺繍技術が詰まった芸術品としての魅力もあります。
袴の魅力
一方、袴の魅力は凛々しさと動きやすさにあります。
卒業式など、長時間立ったり座ったりする場面でも疲れにくく、快適に過ごせます。また、袴はブーツやヘアアレンジと組み合わせることで、クラシックにもモダンにも着こなせる自由度の高さが魅力です。
着物との組み合わせ次第で、知的で爽やかな印象から、大正ロマン風まで幅広いコーディネートが楽しめます。
5. 選び方のポイントとまとめ
どちらを選べばよいか迷ったときは、シーンに合わせて決めるのが基本です。
はたちのつどい(成人式)には振袖を選ぶのが一般的で、振袖姿は「大人の女性としての門出」を祝うシンボルとなります。華やかで格式のある振袖は、まさにこの日の主役にふさわしい装いです。
一方、卒業式では袴がおすすめです。
落ち着きと気品、そして歩きやすさや動きやすさを兼ね備えた袴スタイルは、式典の雰囲気にもよく合います。また、袴に小振袖や二尺袖を合わせることで、より洗練された印象に仕上がります。
振袖と袴は、それぞれ異なる魅力を持つ日本の伝統衣装です。どちらを選んでも、あなたの大切な一日がより美しく、思い出に残るものになるでしょう。
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