はたちのつどいの式典は、寒い時期に行われます。そこで気になるのが、防寒対策です。普段の洋服とは違ううえに、どこか寒そうに見える振袖は、どのような対策をすればいいのでしょうか。
本記事では、はたちのつどいを美しく、暖かく過ごすためのポイントを解説します。
目次
そもそも振袖で寒さは感じる?
振袖は上から帯と振袖、肌襦袢や裾避けの下に、補正タオルや下着を身に付けます。洋服の時よりもはるかに重ね着した状態になります。見た目よりも寒さを感じにくいため、防寒対策によってはかえって暑く感じてしまうこともあります。
振袖はポイントごとの防寒対策を
振袖を着た時寒さや冷えを感じるのは、以下の3点です。
これらの部位を適切に温められれば、寒い屋外や会場でも快適に過ごせます。振袖の防寒対策は、状況に応じて調節しやすいものを中心に組み合わせましょう。
ポイント別防寒対策グッズ
振袖の防寒対策は、寒さを感じるポイントごとに行います。それぞれの防寒対策で使えるグッズを紹介しますので、参考にしてください。
足元やつま先
振袖は足先やつま先が一番寒さにさらされやすいです。草履を履く場合は五本足ソックスや足袋用タイツを活用しましょう。
また、裏毛毛タイプの足袋もおすすめです。寒さが特に懸念される場合は、これらの重ね着で対応しましょう。
足首より上の寒さが気になる場合は、スパッツやレギンスもおすすめです。裾から見えないよう、股上の浅いものを選んでください。
裾が大きく捲れた時に見えてしまうのが気になるなら、ベージュなどの目立たない色のものを選びましょう。
腕や指先
移動中は袖口から入り込む冷気で肘から下が冷えやすいです。手や腕の防寒には、肘までをカバーできるロンググローブを活用しましょう。
ネイルをする場合は、引っかけてケガやネイル・グローブの損傷を避けるために、指先が開いているものやゆったりしたサイズを選んでください。
首回り
振袖は衿の後ろを抜くため、首元は普通の着物よりも寒さを感じやすくなります。襟ぐりが深い半袖または五分袖の防寒インナーやショールやスケール・ケープなどを活用しましょう。
ショールやケープは振袖のコーディネートのアクセントにもできます。ウールなどのある程度厚みのある素材なら、貼らないタイプの使い捨てカイロをショールなどで包むようにして巻いておくこともできます。
また、シルクなどの保温性と上品さに優れた素材なら、はたちのつどい後もコーディネートに活用できるため、おすすめです。
なお、ショールなどの首回りの防寒具は、式典中は外すのがマナーです。はたちのつどいに参加しているときは、必ず外すようにしましょう。
防寒グッズを振袖とコーディネートする際のポイント
防寒グッズのなかには、振袖とコーディネートできるものがあります。足袋やロンググローブ・ショールなどがこれに該当します。
アイテムを選ぶときは、振袖や小物の色に近い物を選びましょう。バッグや帯と同じ色で統一すれば、統一感を生み出せます。
同じ色のものが見当たらない場合は、暖色・寒色で統一すれば防寒具がコーディネートで浮くのを防止できます。
うまくまとまらない場合は、モノクロまたはグレー系を選びましょう。明度をほかのアイテムに合わせれば、違和感なく取り入れられます。
実際に着る振袖や小物と見比べながら選んでください。
振袖を着る際のNG防寒アイテム
振袖に使える防寒アイテムはたくさんありますが、その中には着物を着る時には使えない物や、出来れば避けた方がいいものもあります。防寒アイテムを選ぶ際は、以下の物は避けましょう。
袖の長い・首が詰まっているインナー
袖が長いインナーは、振袖を着た時に袖から見えてしまいます。五分丈以上の丈の長さのインナーは避けましょう。
また、首が詰まっているインナーも後ろから着ているのが見えてしまうことがあります。襟ぐりや背中に余裕のあるデザインのものを選んでください。
丈が長いレギンスや指が分かれていないタイツ
寒いからといって、丈の長いレギンスを選ぶのもNGです。足先まであるタイプだと、歩くときにインナーが見えてしまいます。
みっともない印象を与えてしまうため、レギンスを履く際は六分丈までの物を選びましょう。
また、足の指が分かれていないタイツだと、草履が履けません。草履を履く際は足袋用タイツや5本指タイツを履きましょう。
なお、袴とブーツを合わせる時は隠れてしまうため問題ありません。足元の寒さがどうしても気になるなら、コーディネート自体を変えるのもいいでしょう。
貼るタイプの使い捨てカイロ
振袖の下に貼るタイプの使い捨てカイロを使うと、熱くても取り外せないために低温火傷になる恐れがあります。カイロを使う際は、必ず貼らないタイプを選びましょう。
また、貼らないタイプのカイロでも、冷えを感じるところに押し当てるようにするだけでも、かなり暖かさを感じられます。貼らないタイプの方が寒い場所を適宜温められるため、貼るタイプよりも便利です。
まとめ
振袖の防寒対策は、外気にさらされやすい場所を中心に行いましょう。会場や当日の気温を確認し、適切な対策を取るようにしてください。